支払いのたびに最適なカードや決済を選ぶ運用は、理屈としては得です。けれど、毎回考える負担まで含めると、自分には長く続きませんでした。

基本をJCB THE CLASSに寄せ、例外だけ事前に決める。そうすると、キャッシュレスは少し静かな仕組みになります。

カードや決済の使い分けは得でも運用は重い

キャッシュレスの話題では、場面ごとに最適なカードや決済を選ぶ「使い分け」がよく勧められます。還元率を見比べて、店ごとに一番得な手段を出す。理屈としては分かるのですが、自分はそこから降りました。

使い分けは、得をする技術に見えて、実のところ認知負荷を増やします。レジの前で「ここはどれが得か」を毎回考えるのは、小さいようで地味に疲れる作業でした。その負荷を減らすほうが、自分には価値があります。

だから方針はむしろ逆です。使い分けないために、最初に決めておく。これがいちばん楽でした。

日常も外食も基本はJCB THE CLASSに寄せる

支払いは、日常も外食も基本は全部 JCB THE CLASS に寄せています。少し良い外食のときも、わざわざ別のカードへ切り替えることはしません。切り替えを意識すること自体が、面倒だからです。

一枚に寄せる考え方は 一枚主義のメモ にも書きました。外食のような「ちょっと特別な場面」でも例外を作らないのが、自分のやり方です。場面ごとに最適化しないと決めてしまえば、判断そのものが消えてくれます。

例外の決済先は事前に決めたぶんだけ

とはいえ、すべてを一枚で払っているわけではありません。例外として別のカードにしているのは、Amazon・楽天・メルカリ・DMM くらいです。

ただ、これらには「使い分けている」感覚がありません。それぞれのサービスに支払い方法を一度設定しておけば、あとは意識せず自動で振り分けられるからです。レジ前で選ぶ使い分けと、最初に設定するだけの振り分けは、負荷がまるで違います。サブカードの考え方は サブカードの使い分け にまとめました。

DMM にいたっては、完全な趣味枠でした。コードギアスの券面が欲しくて契約しただけで、利用頻度も低いままです。分けるメリットがあるわけでもありませんが、それでいいと思っています。好きで持っている一枚があること自体は、否定するものでもありません。

決済手段は店に合わせて出すだけで十分

カードだけでなく、決済の手段も使い分けていません。基本は全部スマホのタッチ決済で、交通系もスマホに入れています。

店によっては、JCBのタッチ決済と QUICPay のどちらかしか使えないことがあります。そういうときは、店が対応しているほうを出すだけです。還元率で選んでいるわけではありません。自分の知るかぎり、ここを細かく使い分けても大きな差は出ないので、迷わず出せるほうを取りました。整理すると、自分の支払いはこのくらい単純です。

場面自分の支払い
日常の買い物・外食基本は全部 THE CLASS(切り替えない)
Amazon・楽天・メルカリ・DMM事前に設定した別カードへ自動で振り分け
店がタッチか QUICPay の片方のみ対応しているほうを出すだけ

決済を使いこなさない前提のキャッシュレス運用

こう書くと決済に詳しい人のようですが、実際はむしろ逆です。「使いこなしていない」ほうが、自分には近いと思います。

THE CLASS のグルメ優待は、まだ使ったことがありません。行く機会がなく、使ってみたい気持ちだけが残っています。ポイントも同じで、J-POINT は十万を超えても、まだ使わずに貯めたままでした。活用したほうが得なのは分かっていますが、そこまで手が回っていないのが正直なところです。

使い分けないという方針は、裏を返せば、最適化を半分あきらめているということでもあります。それでも自分は、迷わない楽さのほうを選んでいます。

キャッシュレスは最適化より迷わなさを優先

カードや決済の使い分けは、突き詰めれば得なのかもしれません。ただ自分の場合は、毎日くり返す小さな判断を減らすことのほうが、生活の質に効きました。

還元率だけでカードを選ばない理由は 高還元カードではなくザ・クラスを選ぶ理由 にも書きましたが、決済全体でも考え方は同じです。最適化の最後の数パーセントより、レジの前で迷わないこと。それが、自分にとっての心地よいキャッシュレスでした。