クレジットカードは還元率や特典で語られがちですが、自分にとっては生活の支払いと備えを通す道具でもあります。金融商品としてだけ見ると、選び方が少し窮屈になりました。

JCB THE CLASSをメインカードにした理由も、数字の強さだけではなく、生活の流れを一枚に通せる感覚にあります。

カードを金融商品として見続けると疲れやすい

クレジットカードは、たいてい金融商品として語られます。還元率は何パーセントか、どの特典が付くか、年会費の元は取れるか。比較サイトを開けば、その軸でカードが並びます。

その見方は間違っていません。ただ、その物差しだけでカードと付き合っていると、私は少し疲れていきました。新しい高還元カードが出るたびに気になり、店ごとに使い分けを考え、ポイントの有効期限を気にする。得をしているはずなのに、考える回数だけが増えていく感覚があったのです。

ある時期から、カードの見方を変えました。金融商品としてではなく、生活の導線として見るようになったのです。

支払いも備えもカードという生活導線に通る

生活の導線として見ると、カードはお金が出ていくだけの道具ではなくなります。毎日の支払いと、もしものときの補償と、家計の見え方が、同じ一本の線を通っていく感覚になります。

金融商品として見ると生活導線として見ると
還元率が中心の指標毎日の支払いの通りやすさが中心
特典の損得を計算する補償まで一枚に寄せて備える
カードごとに最適化する基盤を一つに決めて運用を軽くする
乗り換えを前提にする長く使い続ける前提で選ぶ

支払いを一枚に寄せ、補償も同じカードに紐づけ、家計の流れを一か所で追う。こうして一本の線にまとめると、お金まわりの判断にかかる回数がぐっと減りました。実際に、スマートフォンの保険も自転車の賠償責任も、私はメインカードという一本の線に寄せています。

困ったときの相談窓口も同じ線の上にある

生活導線として見ると、その線に乗るのは支払いと補償だけではありませんでした。困ったときに相談できる窓口も、同じ線の一部になります。

実際、スマートフォンを壊して付帯保険を使ったときも、私はまずコンシェルジュデスクに電話して、どう進めればいいかを教わりました。決済と補償と相談が一枚にまとまっていると、問題が起きても、どこに向かえばいいかを迷わずに済みます。お金が出ていく経路としてだけでなく、困りごとを持ち込める経路としても、カードは生活の導線になっていました。

還元率は生活導線の一部でしかない

この見方をすると、還元率は判断の中心ではなくなります。

還元率は、生活導線の太さを決める要素の一つです。けれど、それがすべてではありません。毎日迷わず使えるか、補償まで含めて生活を支えてくれるか、長く使い続けたいと思えるか。線の通りやすさ全体で見ると、還元率は一部の要素に収まります。

数字だけでカードを選ぶと、より良い数字が出るたびに線を引き直すことになります。私はそれをやめて、一度引いた線を太く育てるほうを選びました。なぜメインを一枚に寄せたいのかは 3児の父が、メインカードを一枚に寄せたい理由 に書いています。

生活導線としてもカードを盲信しない姿勢

誤解されたくないのですが、生活導線として見るからといって、特定のカードを手放しで称賛しているわけではありません。

たとえば、私がメインに据えている JCB のポイント制度は、以前より確実に使いやすくなりました。けれど、かつての使いにくさをなかったことにする気はありません。良くなったのは事実でも、それは長く感じていたマイナスがゼロ寄りに戻った、という程度の見方をしています。どのカードにも、得意な場面と物足りない場面があり、生活の線として通すなら、その両方を見たうえで選ぶべきだと思っています。

生活導線として見るというのは、欠点に目をつぶることではありません。むしろ逆で、数字の派手さに気を取られず、不満も含めて自分の暮らしに本当に馴染むかを、淡々と確かめる見方です。

生活に馴染むカード導線が結局は続く

カードを生活導線として見ると、選び方も使い方も落ち着いてきます。派手な得を追いかけるより、自分の暮らしに馴染む線を一本通しておく。そのほうが、結局は長く続きました。

メインカードにして暮らしが実際にどう変わったかは JCB THE CLASS をメインカードにして実際どう変わったか にまとめています。カードは、攻略する対象である前に、生活が毎日通っていく導線でもある。その視点で選ぶと、お金まわりは少しだけ静かになります。このメディアは、その静かな線を記録していく場所です。