メンバーズセレクションを年会費の元取りとして見ると、選ぶ時間が少し窮屈になります。金額だけで比べるより、年に一度、生活に何を入れるかを考える体験として見るほうが自分には合っていました。

還元ではなく体験として受け取ると、選び方も満足度も変わります。

メンバーズセレクションを還元として見ると満足しにくい

メンバーズセレクションを、年会費の元を取るための還元として見ていた時期がありました。その見方だと、金額に換算してお得かどうかばかりが気になります。結果として、かえって満足しにくくなっていました。

還元目線だと、選ぶ前から「これは何円ぶんか」と考えてしまうものです。実際の価格と見比べて、損か得かを測る作業になりがちでした。もらえること自体はありがたいのに、計算が先に立つと、楽しさが薄れていきます。

年会費の考え方そのものは 年会費を自分はどう考えているか に書きました。もっとも、メンバーズセレクションを還元の一部として数えすぎると、受け取り方が少し窮屈になります。

メンバーズセレクションは年に一度の選ぶ体験

見方を変えて、年に一度の選ぶ時間として捉えるようにしました。何が届くかではなく、何を選ぶかを楽しむ時間だと考えると、同じ内容でも受け取り方が変わります。

カタログを開いて、今の生活に何が合うかを考える。その時間自体が、年に一度の小さな区切りになりました。普段はじっくり選ばない日用品やバッグを、ていねいに選ぶ機会はそう多くありません。

選ぶ過程まで含めての特典だと考えると、金額換算では出てこない満足が残ります。数えるより味わうほうが、自分には合っていました。

メンバーズセレクションで選ぶ基準

還元目線と体験目線では、選ぶ基準も変わります。自分の場合の違いを並べると、次のようになりました。

見方選ぶときの基準
還元として見る価格が高いか、元が取れるか
体験として見る今の生活に馴染むか、長く使えるか

体験目線にしてからは、価格の高さより、生活に残るかどうかで選ぶようになっています。結果として、選んだものへの愛着も少し深くなりました。基準が変われば、満足の出どころも静かに変わります。

実際に選んだ品が生活に残る

実際に選んだものが生活に残ると、その年のメンバーズセレクションが記憶として残ります。上位枠(ロイヤルコース)の抽選で選んだ BRIEFING のボストンバッグについては メンセレでもらった BRIEFING ボストンバッグを生活ログとして見る に書きました。

還元として数えていたら、金額だけが記憶に残ったかもしれません。体験として選ぶと、選んだ理由や使った場面のほうが残ります。生活に馴染むものを選んでおくと、後から振り返ったときに、その年の暮らしまで思い出せました。

毎年の選択が積み重なると、メンバーズセレクションが小さな年表のようになっていきます。何を選んだかで、その一年を思い出せるのです。

元を取る発想から少し離れて選ぶ

元を取る発想は分かりやすいぶん、強く働きます。その発想だけで選ぶと、本当は今の生活に合わないものを、金額だけで選んでしまうことがありました。

高いものを選べば得、という考え方からは、少し離れるようにしています。価格は一つの目安にしつつ、最後は生活に合うかで決める。そのほうが、結果として使い続けられるものが手元に残りました。

元を取れたかどうかは、数字では測りにくいものです。長く使えたかどうかのほうが、自分にとっては確かな指標になります。

単価の違いは正直にあるから、順番で両立させる

とはいえ、数えないことを徹底しているわけでもありません。カタログの上位枠(ロイヤルコース)とそれ以外では、対象商品の単価がはっきり違います。この枠を選べる状態でそれ以外から選ぶと、少し損をした気分が残るのも正直なところでした。だから順番として、まず上位枠から候補を絞り、そのあとは金額を忘れて生活に合うかで決める。数えるのは最初だけ、という形に落ち着いています。具体的な絞り方は メンバーズセレクションの選び方 にまとめました。

今年は BRIEFING のキャリーケースの抽選結果を待っているところで、カタログが届いてから2ヶ月以上が経ちます。当たるかどうかでその年の印象が変わってしまうのは、体験として見ると少し落ち着かない部分です。もう一つ気になっているのは、カタログの顔ぶれが年によって大きくは変わらないこと。数年続けたとき、欲しいものが残っているか。この制度と長く付き合ううえでは、そこが次の観察点になりそうです。

体験として見ると毎年の楽しみになる

メンバーズセレクションを体験として見るようになってから、毎年その時期が小さな楽しみになりました。何円ぶんかを気にする時間より、何を選ぼうかと考える時間のほうが、ずっと豊かに感じます。

還元としての価値を否定したいわけではありません。ただ、年に一度の選ぶ体験として受け取るほうが、このカードの持ち方には合っていました。数えることをやめると、不思議と満足が増えたのです。

特典をどう受け取るかは、結局その人の生活しだいだと思います。自分の場合は、数えるより選ぶ。そのほうが、メンバーズセレクションを長く楽しめています。